唐津湾沿いに弧を描く「虹の松原」。
その姿を一望できるのが鏡山の山頂にある、展望台です。
夕暮れを狙って行ってみました!
虹の松原
唐津城城主で唐津藩初代藩主の寺沢広高が、防風・防潮林として植林したのが松原の始まり。
全長約4.5km、幅約500mにわたって続く松の原は、その数約100万本と言われています。
クロマツの他にアカマツもあり、マツタケがあることも!?(収穫ダメ!絶対!)
今では、三保の松原、気比の松原とともに”日本三大松原”の一つに数えられ、国の特別名勝にも指定されています。
唐津湾沿いに虹の弧のように松原が連なっているためそう呼ばれているのだと思いますが、一説には、明治以前の呼称である「二里松原」が語源という説もあります。
虹の松原には昔から語り継がれた「七不思議」があります。
・豊臣秀吉が名護屋城へ向かう途中この松原を通り、あまりセミが鳴くので「騒々しい」と叱った時以来、セミの声が絶えたと言います。
・秀吉が松原を通っている時、松が高く邪魔で眺望がきかなかったので、「低くなれ」とグッと一睨みして以来、高くならない「睨み松」があります。
・秀吉の軍隊の槍を立てかけた「槍掛松(やりかけまつ)」があります。
・百万本の松はクロマツばかりです。
・松原の中に海岸近くであるが塩分を含まぬ真水を湧出する井戸があります。
・高島の右端と神集島の左端を結ぶ延長線が松原の中心です。
・浜崎にある諏訪神社にまつられている諏訪姫の願により松原には蛇はいません。
(唐津市HPより抜粋)
この七不思議は実際とつじつまが合わないようなところもあって、真相は謎です。
また、松原にはキノコが100種類以上生えているとかで、キノコが松の健康のバロメーターでもあるという、なかなか面白いスポットですね。
採るのはNGですが、観察するのはいいでしょう~♪
鏡山の標高は284m、山頂へは遊歩道の他に登山道も整備されています。
桜並木やキノコ観察をしながら歩くのは気持ちよさそう。
唐津湾を一望できる鏡山・西展望台
鏡山はその形が特長的な岩山です。
花崗岩(かこうがん)の上に溶岩…まさにメサ(卓状)地形!!
メサの上に公園が広がり、展望台からは唐津湾を一望することが出来ます。
遊歩道を歩くのももちろん気持ちいいですが、ちょっと見るだけ!という方、さくっと車で山頂まで行けます!
駐車場から西展望台までは緩やかなスロープ状になっていて、車いすでもいけそうでした。
松浦川(左)が唐津湾に交わる景色♪
唐津城を中心に伸びる海岸線が、羽根を広げた鶴のように見える為、唐津城は「舞鶴城」とも呼ばれます。
海・松原・平地に広がる住宅・山の風景がとっても素敵!
大パノラマビューです。
西展望台から筑肥線を楽しむ
海から松原を挟んだ手前側にはJR九州の筑肥線が、松原に沿って走っています。
やじるしの所に電車が。
展望台から見下ろしたところには「虹ノ松原駅」、唐津城寄りに「東唐津駅」。
東唐津駅の島式ホームで、列車交換されているのが見えます。
松原沿いに走る電車を見ながら、遠くから聞こえる電車の音に耳を澄ませる。カタタンカタタン…
穏やかな景色に癒されますよ~♪