フォトジェニックなんて言葉が流行り、さらに有名になった『元乃隅稲成神社』。
海側の参道に朱い鳥居が並ぶ、その数123基。
日本海の青色と神社を囲む緑色、そしてこの鳥居の朱色のコントラストがとても美しい場所です。
元乃隅稲成神社の由緒
昭和30年に、地域の網元であった岡村斉(おかむらひとし)さんの枕元に白狐が現れ、「これまで漁をしてこられたのは誰のおかげか。」と過去からの関わりを詳細に述べた後、「吾をこの地に鎮祭せよ。」というお告げがあったことにより、島根県津和野町太皷谷稲成神社から分霊された神社です。
「ながと観光なび ななび」より
海を臨むので、大漁・海上安全はもちろん、商売繁盛、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就、願望成就の大神様です。
「竜宮の潮吹」側から神社へ参拝
参拝の順路とされているのが、「竜宮の潮吹」方面から鳥居の参道をくぐって神社へのルート。
2017年8月下旬に訪問しました。
道路を少し下り、左に現れる歩道を降ります。
ここから見える鳥居を見て既にテンション上がります!!
歩道を降りていくと、青々と茂る草むらから全く何もない地質むき出しの場所へ出ます。
この一帯は火山岩層(安山岩・デイサイト等)。
急冷された褐色部も含まれ、層や傾斜もよく分かります。
”節理”もよく見られ、浸食されて窪みが出来ていたり、表面が滑らかになっていました。
そうして出来た穴に大波が流入して、音と共に潮を噴き上げるのが「竜宮の潮吹」ですが、この日は穏やかな海でした。
海を背に、見上げた景色です。
さぁ。参道を歩いてみましょ~♪
周りに高い木々がないので青空が鳥居の間から見え、ところどころ海も見え、それがまた素敵なコントラスト。
少し坂になって、最後は階段になっていますがそれほど急ではないです。
上がりきったところから望む景色。
連なる鳥居がやはり圧巻です。
緑が茂る季節がやはりおすすめです!
もう一つの名物はコレ
元乃隅稲成神社は、景観はもちろん有名なですが、実はもう一つの名物があります。
それは、賽銭箱(さいせんばこ)。
どうやって入れろと??
それは、もちろん投げ入れるんです!
皆さん見上げて狙ってますねw
相方は何回か挑戦して見事入りましたが、私は・・・外れて転がって連なる鳥居の方に転がっていきました…><
ちなみに、鳥居の脚にも小さなお賽銭箱がありますので、無理に投げろってわけじゃないですよ~。
やりたくなるのが人間ってもんでしょうが。
やってる間にお願いする事をすっかり忘れてしまう…それが神様の作戦でしょう。
日本では2社だけ。稲荷ではなく稲成神社
お気づきでしたか?
元乃隅稲成神社は、俗に言う「お稲荷さん」の表記とは違っています。
先に由緒のご紹介をしましたが、この神社の親的存在である「太皷谷稲成神社」と同じ表記であり、日本では太皷谷稲成神社と元乃隅稲成神社の2社だけです。
順路通り進むとここを通るのは最後です。顔ハメパネルの穴が凄い所にあいているので、はめる時かなり困惑します…。投げ入れ賽銭箱から少し上に歩いたところにも顔ハメパネルありますよー!もちろんやったけど、見せないっ(ノω`)是非行ってみてください(´ω`*)
訪問時の混雑と駐車場について
8月下旬の週末に訪問した時は、駐車場が混雑していました。
以前は駐車場も少しだけだったのですが、現在はGoogleMapで見ると、大きな駐車場が整備されています。
神社に近い第1駐車場は92台、少し離れた第2駐車場は24台駐車可能です。
1時間につき300円の設定ですが、1時間あればぐるっと参拝することが可能だと思います。
以前は駐車スペースが30台ほどで、混雑時だと1時間半ほど待つこともあったようですが、その時から考えると混雑時でも15分ほどで駐車できるのではないでしょうか。
朝早めだと比較的すいているので、訪問は朝早めをお勧めします。